準備編・栽培計画 栽培経験

 準備編・栽培計画の最終回は、「栽培経験」です。

読んで字のごとく、どの程度野菜や作物を栽培した経験を持っているかということになります。

野菜にも色々あって、種をまいて収穫するまで、草引き程度で特に管理作業というものを必要としない野菜もあれば、支柱を立てたり、出てくる脇芽などを摘み取ったり、枝を剪定したり、整えたり、追肥が必要など、その野菜によって適当なお世話をすることが必要になってくるものもあります。本などで読んで分かったつもりでも、実際やり始めてみるとよく分からなくなったり、また夏は特に、野菜の成長が早く管理作業が追いつかなくなることもあります。

何年か野菜作りをしたことのある方は経験上そういったことが分かっていると思うのですが、初めての方や経験の浅い方は自分にあった簡単なものからチャレンジしてみると失敗が少ないと思います。

 比較的簡単に作れるものとしては、コマツナ、ほうれん草のような葉物類は、出てきた芽が大きくなるだけですので、草に負けないように管理するくらいで、一番簡単に作れると思います。ダイコンやカブ、ニンジンなどの根菜類も、間引きをする必要がありますが、それ以外は葉物と同じような感じで手がかからず、また割と確実に収穫できるものでもあります。同じ根菜類で、ジャガイモ、やサツマイモもあります。少し土寄せが必要になりますが、こちらもあまり手がかからないと思います。

 夏野菜の中では、オクラは管理作業もあまりなく栽培は比較的簡単です。その他のトマト、ナス、ピーマン、キュウリなどは、私としては少し難しい部類に入ると思います。特にトマトは、脇芽をとることが基本ですし、ナス、ピーマン、キュウリなどはこまめにとる必要はありませんが、ある程度剪定したり、整えたりすることが必要です。

 ただ、きちんと作らなければできないということではありませんので、少しでも収穫が楽しめればいいということであれば、どんどんチャレンジしてみるとよいと思います。そうすることで、経験にもなり色々分かってくると思います。オクラも含めて夏野菜全般にいえるのは栽培期間が長くなるということですので、追肥だけは忘れずにしておくと、それなりに夏の間収穫が楽しめると思います。

 以上、準備編・栽培計画として、「野菜を知る」「土、畑を知る」「栽培経験」の3つを柱にお話をしてきました。この3つを総合的に考えて、自分が作りたいだけでなく、何が作れるかを考えて、この夏の野菜作りを楽しんでいただければと思います。植えてしまってから変えるということはできませんので、準備段階でしっかり考えておくこおとが、夏の楽しみに繋がりますよ。

 次回からは、準備編・現場準備です。おたのしみに。

 

つづき    準備編・現場準備1

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