準備編 記録

 無農薬野菜を作ろう!の準備編は、今回がいよいよ最終回。

次回からは、実際の苗選び、植え付けや管理作業のお話へとうつっていきます。いよいよという感じで、わくわくしてくるところですが、その前に忘れずにしておいてほしいのが「記録」の準備です。

「記録」といわれてもピンと来ないかもしれませんし、たかが家庭菜園だからと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、規模の大きい小さいにかかわらず、記録をしておくことをお勧めします。なぜなら野菜作り、特に夏野菜を育てることに関しては、1年に1度しかできないからです。今年やった一度きりの野菜作りが、次の年の唯一のデータとなるわけです。日々忙しくすごしている中で1年前のことなど覚えていません。成功した場合はよいデータとして生かすことができますし、今年の失敗もきちんと記録しておけば、次の年に同じことを繰り返さないようにできるということで、そういう意味では失敗もひとつの勉強です。

 では具体的に、どういうことを記録しておくといいのでしょう。

 まずは、輪作、連作のことを考えて、「どこに何を植えたか」を記録しておきましょう。畑全体を図面にし、どこに何を植えたか書き入れるようにすると分かりやすいと思います。野菜の名前、もしくは品種名を書いておきましょう。

 そして、種まきをした日や定植をした日も記録しておくとよいでしょう。先ほど説明した、図面に植えたものを書き、その横に種まきや定植した日を書き入れておきます。

 それから、何の肥料をどのくらい入れたかも書いておきましょう。元肥として入れた肥料を書いておき、追肥も施した日付とともに入れておくと分かりやすいですね。

 この3点ほど記録しておけば、とりあえず使えるデータになると思います。

 それ以外には、植えた間隔や本数、病虫害の有無や収穫した期間などなど。気づいたことを色々書き入れておくと後から見返したときに「あーそうだったのか」と気づくことがあると思いますので、あとはご自分にあった記録方法を見つけてみてください。イラストなどかける人は楽しい記録表ができるかもしれません。

 ちょっと面倒に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ひと手間やっておくだけで、1シーズンで確実にレベルアップできると思います。実際に栽培を始めると、なかなか忙しくて、記録用紙作りからやっていたのでは間に合わなくなってしまいますので、始まる前に準備しておいてくださいね。

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